自賠責の示談を優位にするために
被害者から見て示談を有利にするためにすべきことは事故が発生したら
■自賠責保険だ任意保険だと考える前にまず何をおいても救護に全力を尽くします。
■そして二次災害を避けるために車やバイクを移動します。
■その場の状況を残したいのであれば携帯カメラやデジカメで素早く写真と撮っておきます。
■警察に連絡し状況を話します。
■警察がかけつける間時間がありますので加害者の免許証を確認し住所氏名免許証ナンバー等書き留めておきます。
■示談交渉を有利に運ぶために目撃者がいればお願いして警察が来るまでいてもらい証言してもらいます。目撃者のおかげで有利な立場になることも少なくありません。そんな時はお礼をしなければなりませんので少なくとも名前と連絡先は聞いておきましょう。
■次に保険会社への連絡です。
警察では実況見分調査の作成しかしませんのでわかることは事細かく説明しておきましょう。この実況見分調査をしないと自賠責や任意保険の損害補償時に必要な事故証明書が発行できませんので必ず警察には連絡して後に備えます。
自賠責の示談交渉
自賠責保険が適用になるならないに限らず示談を進める上で重要になるポイントがいくつかあります。
まずひとつは相手のペースにはのらないようにすることです。どういうことか言うと示談は加害者、被害者双方で話し合いますが現実は自賠責保険や任意保険会社の担当者との話し合いになることが多くあります。相手は保険会社のプロですので相手の都合のいい方に話を持っていく場合があります。
次に示談交渉の時期の問題です。いつ示談交渉をはじめいつ成立させるか。示談交渉の始まりは早くてもいいのですが示談書に記入捺印するのは時期を見計らってするようにしましょう。
これは事故間際には大したことなかった怪我でも時間がたつことによってとんでもない結果になることもあります。そんな時は後遺障害の認定を受けその分の補償も受けたいものです。
この後遺障害認定前に相手の話に合わせて示談成立すると場合によっては後遺障害補償を受けれない場合も出てきます。なので示談成立の時期は慎重にするに越したことありません。
自賠責と示談屋とは
示談屋というのが存在します。
事故を起こし自賠責補償のケガで限度額120万内でおさまり一件落着と思いきやその後示談屋が現れるケースです。いろいろな示談屋がありますが多くは暴力団関係が多いのが常です。
どういうことをするかというと簡単に言えばゆすりです。法外な金額を請求してきます。自宅だけでなく職場にも現れます。嫌がらせをして脅し取る手段です。それと紳士的に穏やかな口調で丸めこむタイプの示談屋も存在しますので注意が必要です。
この示談屋が現れるケースは事故を起こし警察を呼ばず実況見分をしなかった場合が多いです。なので事故を起こしたら大小にかかわらず必ず警察に届けて事故証明を受けておきましょう。
万が一そのようなことになってしまったらそもそも暴力団の介入は禁止されているのですから(暴対法第9条第1項13号第9条第1項13号)毅然とした態度で臨みましょう。不当な要求には法的手段が有効ですから弁護士や警察署の事故相談窓口、市民相談所を利用し対応しましょう。
弁護士資格を持たないで弁護士だと名乗る示談屋もいますので不審なことがあったらすぐに保険会社等に連絡して事情を話すことでトラブルを未然に防ぎます。